スターレットで逝く


絶賛初心者マーク中のスターレットについて。
シロートなので、ツッコみは心の中で。


序章:免許を取ってみる

この車について語る前に避けては通れないのが、免許取得への道である。

免許を取るに当たり、ごく一般的な自動車学校へ通うことにした。

しかし、私はいきなり躓く事になる。
そもそもやる気のない上に、最初の運転でクラッチの壁にぶち当たり、
当方比で、やる気は-120%となる。

第一段階の実地を8回程受けた後から、放置ぷれぃする事、半年間。
流石に、教習期限が迫ったので仕方なく通うことにする。

サボりまくっていたので、全く憶えていなかったのでゼロからの出発となる。

しばらくして学科もクリアし、仮免を受けてみる。

見事、S字で玉砕。

ま、一度くらいは仕方ないと思ったので、補習を2回受けて再挑戦。

次は、坂道コロコロ(コロンブス)。

普段の私なら、ここで完全に諦めるのだが、父上に金を出して貰っているので後には引けない。

昔の人は、「3度目の正直」と、良く言ったモノだ。

3度目で見事合格。

学科は、ある意味落ちていた方がおもしろかったりするのだが、余裕の合格。
ネタにはならなかった。

何とか、第二段階へ突入しいよいよ路上教習となる。

この時点で残された教習期限は、およそ2ヶ月間。

ここまで来たら、一気に逝かねば二度とやる気は起きなくなるのは解っている。
なので、実地も学科も気合いで行く。

何事もなく、修了。

路上で、ハンドルを切るのが遅い事と、ずっと2速で走っていた事を注意されたくらいだった。

車庫入れと、縦列駐車は多少手こずったが誤差の範囲だ。

ちなみに教習期限が12月13日で、技能試験合格が11月28日頃だった。

いよいよ、ラスボスとのケンカだ。
が、面倒なので何もせずに免許センターへ突入。

年末の忙しい時期だったためか、受験者が異常に多い。
更に、どっかの駐屯地の自衛官も集団で来ていた。

実際問題として落ちる気は無いのであるが、周りが女の子ばっかしなので問題に集中できない…

「鑑賞するのはタダだから、沢山見ておく」
精神が遺憾なく発揮される。

時間をたっぷり持て余して試験終了。

一人で来ているので、暇で仕方ない。
タバコをふかしつつ待つ。

で、電光掲示板に番号が、
あった。

で、またここから暇になる。
講習っぽいのがあったが、女の子を見てハァハァしておく。

と、紆余曲折があったが、免許頂戴上等である。

受け取った順番に現地解散なのだが、受付が遅かったので、
またハァハァする。

で、貰った免許の写真だが、犯罪者チックでステキなモノなのはここだけのヒミツ。

バスに乗って、最寄りの駅に行くのだが、バスの本数が無いじゃん。
もう少し考えてくれ。
これは、拷問だ。


第一章:車を探してみる&買ってみる

めでたく免許という名の身分証明書をGETしたが、
冬本番という事と、乗るのが恐いために財布の肥やしとなる。

ここで、専門学校に通っていたので就職というもう一つの難関が立ち塞がる。

この就職難の御時世に、専門学校生が入る余地など無く、3戦2敗1不戦敗と、
素晴らしい戦績を残していた。

しかし、気が付いたら就職が決まっていた…

決まったのはラッキーなんだが、会社は実家から遠いが、アパートを借りるのもアホ臭い位置にある。

今思えば、実家から通って正解だったが、毎日往復40Kmというのはムリ。
なので、車を買ってみることにした。

当時、シビックやアコードといった、ホンダ車に乗ってみたかった私だが、
バイト先のオーナーに紹介して頂いた中古屋は、三菱マンセーだった。

何はともあれ、そこのオヤジと車を見に行く。

オヤジがいつも車を仕入れている三菱のディーラーへ行ってみる。

途中に中古屋が沢山あるが、オヤジは「高いだろ」
と、誇らしげに語っていた。

更に、ホンダ車は後からメンテナンスが面倒だから、捌いていないとか言われた。
希望としてホンダがいいねと思っていたくらいなので、メーカーはある意味どうでもいいんですが。
マニュアルで普通車でありさえすれば。

現在、マニュアルは絶滅危惧種となっており、市場にはまともなのはほとんど無いという。
見てきたのは、ランサーでAT 4WD。

ディーラーでは65万円と値段が付いていたが、オヤジは
「50万で持ってきてやる。」
と言った。

車好きなら、これは安いのは解る。

でもね、金が無ぇ。

仕方ないので、予算20万円くらいで、マニュアル車を探して貰うことに。

半月くらいしてから、
「スターレット10万円、現状渡しで」
と、連絡が入った。

これは買いでしょ。

私らしくなく即決。

話によると、そこの中古屋で買ったおばちゃんの下取りだという。

面倒なので、私に売ってくれるとの事。

現状渡しが後におもしろいことになるが、何はともあれオーナーへの道を行くことになった。

車検が10月なので微妙だが、車庫証明等の書類全部含めて10万円なら文句はない。


第二章:こっから本番

で、車を買ったが、走らないと巧くはならないが、恐いのでヘタレ運転になる。

というワリに、買ったその日に2つ隣の街に友人を訪ねる。

危険極まりないが、何事もなく帰還。
夜、帰ってくるときに無灯火だったのは気のせいだ。

で、友人を車に乗せるが、
「何かおかしい」
という。

ハッキリ言って、私には何がおかしいのか解らん。

一度駐車場に止めて徐行してみる。
と、左の後輪がバタついているんだな。

確認のため、友人の車に後ろを走って貰い確認するが、やはりバタついているという。

実際10万円で買ったので、こんなモンと思っていたので放置する。

就職が決まっていたので、通勤する事になる。
で、会社の先輩に、
「後輪がバタついている。」
と、やはり指摘される。

その道のプロに、「危険だから直してもらえ」と言われたので、
中古屋のオヤジに持って行くも、
「何ともない。」
って、マジか?

車軸が曲がっているっぽいので、とにかく見て貰いたかったのだが、敢え無く退散。

しかし、しつこく言ってようやく工場送りに。
代車は漢らしくカローラバン(以下、カロバンとする)。

後輪を抜いてみると、あっさり原因判明。
車軸がいいカンジに、しなっていた…

結局中古の部品で済ませ、工賃込みで1万2千円。

流石に、直ぐに車を寄こせと言ったのは私なので仕方ないが、
前のおばちゃんが放置していた事実には変わりない。

何はともあれ、これで安全に走れる様になった…
ハズだった…


第三章:まだだ、まだ終わらんよ!

後輪の修理も終わり、ビビりながらも運転する。
最初は恐がっていたが、慣れというのは危険だ。

周囲に、警官がいたら一発アウトっぽい運転をする様になっていたが、
問題無く運転が楽しくなって来た頃だ。

程なくしてクビになり、「はじめてのむしょく」というモノを謳歌し、ドライブにプチハマりしだした。

しかしなんか、前輪の外側が減る。
いわゆる片減りというヤツだ。

実は買う際、右の前輪が減るというのは聞いていた。
が、前輪両方とも減っている…

ヤバいので、タイヤを2本新品購入。

しかし、対処療法に過ぎないので修理したい旨をオヤジに相談。

相談したのが8月の末。
車検が10月頭に切れるので、車検ついでに修理するという事で合意。

新品のタイヤを買ったのが8月中旬。
相談に持って行った時点でかなり減っていた…

最悪の場合は、中古のタイヤを短いスパンで履き替える事も視野に入れて、運命の車検。

代車はやはりカロバンで。
つか、マニュアルの代車はこれしか無かったらしい。

で、あっさり車検・修理完了…

車体を上げた時点で明らかにおかしかったらしく、中古部品と交換。
車検項目でバラすついでにやってくれたとの事。

気になる値段だが、
車検込みで9万5千円…

実質3千円未満で修理して貰った事になる。

こんなんでいいのか?

流石に申し訳ないので、オヤジの店に置いてあったスピーカーを2千円で購入。

後日、取り付けする。
セルフサービスで…

ちょっとしたトラブルがあり、ヒューズを2本程飛ばすも無事完了。

点灯した状態でアクセルを踏むと、電気的に干渉してスピーカーが鳴るのは気のせいだろう。


と、おもしろい状態になっていたスターレットだが、
「10万円で買ったので惜しくない」
精神で乗っています。

買ってから半年経ってもエンストするのは、クラッチが減っているという方向で…


作成:2004年11月18日

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